日本人の頭皮はバリア機能を失い、ダメージを受けている

頭皮は皮膚の内側から外環境への水分の消失を防ぎ、外部からの皮膚及び体内に分子が侵入するのを防ぐなど、バリア(外壁)として非常に重要な役割を果たしています。
しかし、頭皮の表面はヘアドライヤーの熱、過剰なシャンプーやブラッシング、タオルによる激しい摩擦、そして髪と頭皮の間の摩擦などにより日々攻撃を受けています。これは硬質ケラチン(髪)と柔らかいケラチン(皮膚)の相互作用によって角質層が侵食されているということです。
また、頭皮は主に皮脂で構成される天然の皮脂保護フィルムを持っているのですが、高い頻度でシャンプー剤が使われるとそれが破壊されてしまう可能性があります。健康な頭皮を育むためには、この頭皮のケアが重要になります。
現在、日本人女性の3割は自分の頭皮は敏感であることを自覚しています。そのような方は何かの刺激を感じやすく、人によってかゆみ、ヒリヒリ感、痛み、熱を感じます。これらはカラーリングやパーマの際の刺激ではありません。カラーリングやパーマの際の刺激を感じる人はおそらくもっと多くの人々が感じるはずです。そうではなく、発汗などでもそのように感じる人が意外に多いというのが今の人たちの頭皮の悩みなのです。
諸外国と比べても日本人は他の人種よりも圧倒的に敏感に刺激を感じます。また、敏感な頭皮を持つ人は、そうでない人の約2倍の反応の強さを表すのです。これは敏感な人がカラーリングなどの化学薬剤に過剰反応をおこす傾向があるためであり、実際にアルカリ性の化学薬剤を頭皮に塗布することで、角質層の脂質成分の組成の変化が頭皮のバリア機能に影響を及ぼしているからです。
なぜ、日本人だけがこのように敏感に痛みを感じるのでしょう。フランス、アメリカなどの白色人種やブラジルなどの褐色、黒人と比べても明らかに日本人だけに反応があるのはなぜか。それは頭皮のバリア機能が失われているからです。バリア機能が失われていれば神経が過敏になります。
歯医者さんで神経にハリが届くと激痛を感じますが、それに似ています。頭皮を守るバリア機能が失われていれば少しの刺激でも痛いはずです。では失われたバリア機能はどうしたら取り戻せるのでしょうか?その前に、簡単な実験をしてみましょう。お家でいつも使っているシャンプーやボディーソープを片方の手の甲につけてから流してみてください。
片方の手には何もつけないで流してください。するとどうでしょう。何もつけていないほうの手の甲には弾くように水滴がきれいに残っていませんか?シャンプーをつけた手の甲はしっとりとしていますが水は弾いていないかもしれません。それがバリア機能というものなのです。ですからバリア機能を回復させるにはまず2~3日洗髪しないこと。それからバリアを壊さないシャンプーをみつけることなのです。そうすればバリア機能が回復してからは毎日洗髪できるようになります。
