「匂い」が心と体に与える影響から髪や頭皮にできること

オーディオビジュアルという言葉があるように人は「見る」「聞く」ことでだいたいの情報を得ています。人によっては情報の70%~90%くらいを「見る」ことで、残りを「聞く」ことによって得ています。

では、五感の他の感覚はどうなっているかというと、わりと退化しているのが現状です。「見る」「聞く」というのは人の脳の中でも人間らしい発達した部分が担っており、非常に高級な機能といえます。

一方「嗅ぐ」機能は人ではかなり退化しているものの、実際には鼻の奥に脳から「嗅球」と呼ばれる神経の細胞が伸びてきており、鼻からの情報はすぐ脳に達するようになっています。なぜそのような構造になっているのかというと、動物は鼻で世の中を嗅ぎ分けて生きているからです。

例えば食べていいものかどうかを判断する時や、敵か味方なのかを判断する時などに鼻を使っています。なので動物が生きるための手段として嗅覚は非常に大切な機能なのです。「見る」「聞く」の機能に圧倒されているせいか嗅覚の大切さがあまり理解されていませんが、嗅覚は本能に結びついた重要な感覚です。

美しい絵や美しい音楽という表現はしても美しい匂いとはあまり言いません。これは匂いの伝達手段が他の感覚とは異なるためです。人は好きな匂いを嗅げば精神的にもプラスの効果があり、反対に嫌な匂いを嗅げばマイナスの効果が予想されます。しかし、匂いの作用は必ずしも好き嫌いとは並行しません。

例えばラベンダーの匂いに関しては好き嫌いに関係なく鎮静効果があることがわかっていますし、レモンの匂いには覚醒効果が認められています。

脳波の中にはリラックスすると増え、緊張したりイライラしたりすると減少する「α波」と、脳が活性化すると増える「P300」があります。

P300とは人が物を見分けたり聞き分けたりする能力を表すものです。例えばコーヒーの匂いから簡単に説明しますと、脳波を測りながら実験してみると、「ガテマラ」にはα波を増やす傾向が認められ、「ブラジル」にはP300を増やす傾向が認められます。

よって、リラックスしたい場合には「ガテマラ」の匂いが効果的で、元気になりたいときは「ブラジル」の匂いが効果的といった感じです。こういった使い分けを日常の中で上手に取り入れていくとこが毎日を心地よく過ごすことにもつながります。

しかし香りの強い消臭剤などで悪臭をカバーしたりすることはオススメしません。様々な匂いが混ざっているとα波は増えにくいからです。一度嫌な匂いを消してから「微かに」いい匂いを発生させることが最大限に香りの効果を発揮するポイントです。嫌な匂いには換気をよくする、空気清浄機を使うの対応がよいでしょう。

さらにシャンプーは香りで選びやすいものですが、アロマオイルを1~2滴容器に入れるとよいでしょう。美容効果の高いネロリやリラックス効果の高いラベンダーなど、香りと共に成分としての効果も吸収することができるからです。

ただし、100円で売っているアロマは全く別物なので、アロマオイル専門店のものを使用することをオススメします。

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